尿酸値が高い、と言われたら知っておきたいこと



尿酸値が高いと起こること

 

 

尿酸は、水に溶けにくい物質です。従って、尿酸濃度が高いと、体の中に溜まっていくのです。

 

そして尿酸は全身を巡回し、目、腎臓など、いろいろな所で溜まっていきます。中でも、一番溜まりやすいのが関節なのです。

 

さて、尿酸値が高いと起こることの代名詞となっているのが痛風ですが、これでピンときたと思います。尿酸が溜まって固まったものは結晶になります。この結晶が痛風を引き起こしているのです。

 

結晶が血中にはがれ落ちると、白血球はそれを異物と判断するので攻撃します。それで足は腫れあがり、炎症を引き起こすことになります。この炎症は痛風関節炎と呼ばれますが、痛風発作と呼ばれる非常に激しい痛みを伴うのでやっかいです。激しい関節炎を伴う症状になる病気ということです。

 

結節や結石も起きます。尿酸が結晶化し、その大きさが増していくと、結節や結石という形を取る場合があります。結節は痛風結節と呼ばれます。これは耳たぶ、足、手指、手の甲などにこぶができるもので、結石は尿酸などでできた石状のもので、腎臓にできて、腎臓から尿動へと移ると激しい痛みを起こし、血尿などもあります。

 

痛風は命にかかわるものではありませんが、何しろ非常に痛みを伴うので辛いものです。痛風発作が起きない時は日常生活での支障はありませんが、高尿酸状態に気づかず放置することになるのは問題です。

 

通風以外では、合併症、全身症状への展開、他の生活習慣病を起しやすい状態になるという問題もあります。高尿酸の状態が続くと、こうした症状を起しやすいので、命の危険性すら出てきます。他の病気と併発するものでは、脂質異常症、糖尿病などがあり、更には高血圧、動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞にもつながっていきます。