尿酸値が高い、と言われたら知っておきたいこと



尿酸の基礎知識

 

 

当たり前のことですが尿酸値とは尿酸の値です。この尿酸とは、膀胱結石の中から発見された物質なのです。以後、この尿酸が生物情報とエネルギーという役割を持った物質の最終産物だということがわかりました。

 

尿酸は、遺伝子を構成するDNAと、エネルギーを担当のATPが分解されることでできます。尿酸はこうした老廃物なのです。尿酸はほとんどの場合は分解されて体内には溜まりません。

 

しかし、人間の場合は、尿酸を分解する尿酸酸化酵素の遺伝子が壊れており、尿酸が溜める傾向があるのです。この点が要注意なのです。

 

普通の人の体内において、一日で約0.6gの尿酸が作られます。この尿酸多くなった場合や、排泄量が低下すると、尿酸が体内に過剰に蓄積して痛風を起こすのです。尿酸はプリン体の老廃物であり、つまり、プリン体のゴミ処理がうまくいかないと痛風になってしまうわけです。

 

健康診断などで検査結果が来ます。尿酸の血液濃度は、「尿酸値」や「血清尿酸値」と記入されていますが、男女共に値は7.0mg/dLまでが基準値内です。これ以上になると異常で、高尿酸血症と呼ばれ、痛風の原因になります。

 

尿酸の基準値が7mg/d以下になっている理由は、血漿中の尿酸溶解度を基準にしているからです。通常条件なら、血漿の中で尿酸は7mg/dLまでなら溶けますが、これを超えると結晶になる傾向があるのです。ちなみに、血清尿酸値が低い場合は低尿酸血症と呼ばれます。